| 紫苑(シオン) |
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千歳経し雅こぼして紫苑咲く
紫苑(シオン)はキク科シオン属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地のやや湿った所に生える。
野生のものは稀で、中国山地や九州山地にわずかに生育する。
庭に植えられることが多く、逸出して野生化するものもある。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布する。
栽培の歴史は古く、今昔物語にも「思い草」の名で登場する。
元々は根を薬用としたが、平安時代には鑑賞用として植えられるようになったという。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は150〜200センチくらいである。
茎には疎らに剛毛が生える。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に短い毛が生えていてざらつく。
下部につく葉ほど大きく、茎につく葉にはほとんど柄がない。
根際から生える葉には長い柄があるが、開花時期には枯れるものが多い。
開花時期は8〜10月である。
花(頭花)は花径が25〜35ミリくらいである。
筒状花は黄色く、舌状花は淡い紫色である。
鬼の醜草(オニノシコグサ)の別名がある。
俳句の季語は秋である。
写真は9月に小石川植物園で撮った。
学名:Aster tataricus
★穏やかな陽射しに揺れて紫苑咲く
見せる姿は何も変わらず